東南アジア随一の親日国・タイ。出張や研修、長期滞在でお世話になる機会も多いこの国では、「ちょっとした日本のお土産」が想像以上に喜ばれることもしばしばです。
この記事では、タイ人の“ツボ”を押さえたお菓子・雑貨ギフトの選び方から、実際に在住者が選んで喜ばれた定番&意外なお土産、さらには「これは避けたほうがよかったかも…」という声までをまとめてご紹介します。
基本的になんでも喜ぶ!けれど…
タイ人はとても親日フレンドリーで「もらったらうれしい」が基本。実際、どんなものでも笑顔で受け取ってくれることが多いです。
ただし、その中にも「特に人気なジャンル」や「味の好み」「パッケージ重視」など、ちょっとした傾向があります。
お土産選びで迷ったときには、以下を参考にしてみてください。
タイでも買えるのに?日本製チョコが好まれるワケ

引用元:公式HPより
タイでもポッキーやキットカットは売られているのになぜ日本製がこんなにウケるのか?
タイの日系メーカーのチョコレート菓子は、タイの暑い気候に合わせて溶けにくく作られているため、ちょっと味が違います。気候には適していないかもしれませんが、日本製のチョコレートは口に入れた途端に溶ける食感や口当たりがタイでも人気なのです。
【おすすめジャンル7選】タイ人にウケる!日本のお土産
抹茶味は鉄板!
抹茶は日本では苦みが特徴の「大人の味」ですが、タイでは抹茶=日本のおしゃれでヘルシーな味!として大人気。抹茶味であれば何を差し上げても外れることはないでしょう。
選ぶのが苦手、であればとりあえず抹茶味を買えばとにかく99%喜ばれます。
などは特に喜ばれやすく、幅広い世代にウケます。
いちご味のスイーツも人気
意外とフルーツフレーバーの中でも、いちご味はかなり人気。日本のいちご味は風味がとにかく良く、他の欧米などのいちご味フレーバーの中でも群を抜いています。
パッケージも可愛いので、女性にあげると「可愛い!」「日本っぽい!」とウケが良いです。
チョコレート菓子は安定感バツグン
タイでもチョコレートはポピュラーですが、日本のチョコは品質もパッケージもレベルが高く“特別感”あり。日系企業に勤めているタイ人であれば、知らない人はいない、誰でも喜ぶのベスト3は下記です。
白い恋人やROYCEは日本人的には「北海道のお土産」ですが、タイ人から見れば、「日本のお土産」なので北海道には行ってないんだけど、、、なんて思わなくても大丈夫です。
見た目が可愛いパッケージは正義

引用:ラデュレ公式HPより

引用:泉屋公式ホームページより
中身より「開ける前にテンションが上がるか」が重要視されることも。
大人数に配れるファミリーパック

公式HPより
部署やチームなどで渡す場合は、個包装で分けやすいことが重要。
「公平にチーム全体で楽しめる」気の利いた人!な印象になります。
お酒好きに嬉しい“おつまみ系スナック”

引用:公式HPより
おつまみ系のスナックも実はタイでは人気。特に日本のエビ味や揚げ煎はウケが良いです。
ビール好き・お酒好きの同僚や友達にはかなり喜ばれるアイテムです。
空港で買えるお持たせ用も便利
帰国前にバタバタする中で「空港でしか買えない」ものを探す方も多いです。下記はタイのデパートでも買えますが、非常に有名なお菓子ですのでまず外すことはありません。
上記は知名度も高く、帰国直前に空港で必ず売っているので重宝されています。
【番外編】タイ人にあまりウケなかった…かもしれないお土産
喜ばれることが多いとはいえ、一部のお菓子や和菓子は「反応が薄かった」という声も。
避けた方がいいかもしれないお菓子リスト
「古き良き和菓子」「素朴な味わい」のお菓子は、好みが分かれがちです。風味を楽しむお菓子は、はっきりとした味を好むタイ人にはなかなか理解されないようです。
ー落雁(らくがん):ボソボソ感が好まれにくい、「お茶請け」の概念がない
ーげんこつ飴:硬すぎる、食べにくい、きな粉味に不慣れ
ーういろう・すあま:フワッとした風味、味が薄い
ー餡の入っていないお団子系(3色団子):見た目は可愛いのですが「ソースは?餡は?」と言われたことが
ー硬いが売りのお煎餅やアラレ:「硬いものを一生懸命食べる」はタイには存在しない価値観
ーコーヒーや抹茶ラテなどのスティック飲料:日本のホロ甘ドリンクは味が薄いのか給湯室でよく余っているのを見かける
意見が分かれるところではありますがこれはあくまで好みなので、もし和菓子好きの相手であれば、説明を添えると良いかもしれませんし、最近では日本の有名なお菓子は食べ尽くしてしまって、まだ食べたことがない日本のお菓子を食べてみたい!という強者もいます。
在タイ15年の筆者がタイで配る日本のお菓子
筆者の勤めていた会社の日系部門では、日本からの出張者や日本人スタッフのお土産が溢れていたため、贅沢な悩みですが、空港やデパ地下で買えるお菓子はほぼ食べ尽くした・・・と言ってもいいほどでした。
さらに最近では円安と訪日ブームにより、日本の定番お菓子はもはや現地スーパーでも手に入る時代。差別化が難しい中、筆者が選ぶのは以下のようなラインナップです。
コンビニの200円弱のお菓子

引用元:公式HPより
季節限定・流行のお菓子をどっさり購入。被らないし、量も良き、タイ未上陸アイテムも多いので重宝しています。
スーパーの季節限定バラエティーパック

引用元:公式HPより
小袋スナックや、個包装のもの、季節限定の詰め合わせなど。価格も手頃で、日本の“日常感”がむしろウケることも!
スーパーのおつまみ系お菓子

引用元:公式HPより
お菓子コーナーではなく、お酒コーナーに売っているおつまみ系が筆者の周りでは密かにブームです。味も濃いのでタイ人の舌に合うようです。
これらは空港やデパ地下のお菓子より、お財布に優しく、タイに上陸していないこともありとても喜ばれます。「また買ってきてね」と言われても大丈夫な値段設定なのも嬉しいです。
【まとめ】タイ人へのお土産は“日本らしさ+可愛さ+シェアしやすさ”
タイ人に贈るお土産は、値段よりも、
この3つを押さえれば、外すことはほぼありません。
そして何より、渡すときの笑顔と一言が印象を左右します。「これ、日本で人気なんですよ」などの一言添えが、相手の心に残ります。
タイでの人間関係づくりは、こうした小さな気遣いから。
この記事が皆さんのタイでの良好な関係づくりのお役に立ちましたら嬉しく思います。