タイでの就職や転職活動、生活についてよく受ける質問と対する回答をQ&A形式で一覧にまとめました。
※これからタイ渡航・就職される方の参考となれば幸いです。
①タイ生活/転職の基本情報(どんな国?働く魅力は?)

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Q海外での就労経験はないですが、大丈夫?
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A
海外での就労経験が無い方でもタイで勤務可能です。実際に初めての海外就職でタイを選ぶ日本人も多くいます。タイでは日系企業が多く進出しており、日本人向けのポジションも豊富です。特に観光業、製造業、サービス業界などで日本人の需要が高いので、未経験でも挑戦しやすい環境です。
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Qタイで働くための学歴条件などは?
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A
基本的には4年制の大学を卒業している必要がありますが、一部企業では短大卒でも採用されるケースはあるようです。また、タイではベトナムのように実務経験3年以上などの制限がないため、新卒~第二新卒者でもタイでの就労を挑戦することができます(但し社会人経験0の新卒者で採用されるケースは少ないようです)。
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Qタイはどんな国?
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A
タイは東南アジアの中心に位置する国で、約7000万人の人口を抱えています。仏教が国教であり、穏やかな文化やホスピタリティで知られています。「微笑みの国」と言われるほど人情溢れる心豊かな人も多く、笑顔で接してくれます。
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Qバンコクやその他の都市での生活の違いは?
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A
首都バンコクは経済の中心地で、モダンな都市生活を楽しむことができます。バンコク郊外のサムットプラカーンやアユタヤ南部の工場で働く人はバンコクから車で1時間程で着くため、バンコクに住みながら出勤することもあります。チョンブリーやラヨーンにも工場は多く、現地の生活を堪能できます。その他、北部のチェンマイは、自然豊かな環境で落ち着いた生活ができ、南部のプーケットやパタヤなどはリゾート地として観光業が発展しており、日本人の旅行先としても人気です。
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Qタイではどのような職種や業種のお仕事が多い?
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A
エリアによっても異なり、バンコクはタイの経済の中心地であり、多くの大手企業や日系企業のオフィスが集まっています。特に金融、IT、サービス業などの業種が盛んです。また、観光客が多いため、ホテル業界や飲食業界でも日本人スタッフの需要が高いです。一方、チェンマイは自然豊かで観光業が盛んですが、バンコクほど企業が集中していないため、リモートワークをするフリーランスやクリエイターの間で人気があります。南部のプーケットやパタヤでは、観光業やホスピタリティ関連職種が多く見られます。
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Qタイで働くと給与はどのくらいもらえるの?
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A
エリア、業種/職種、雇用形態等々によって異なることは当然ですが、外国人の最低賃金が月給5万THB(約21万円)以上と決められています。但しコールセンターなど一部のBOI(タイ国投資委員会)認可済み企業では月給3万THBから採用することが許可されています。
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Qタイでの日系企業数の推移について教えて
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A
現在は約6,000社程と推定されています。タイの日系企業数は過去10年で変動があり、2010年代前半は製造業(自動車・電機関連など)を中心に急増し、一時は7,000社に達したものの、2018年以降は新規進出のペースが緩やかに。コロナで一時停滞、微減したものの、2022年以降は回復基調にあり、近年はサービス業(小売、飲食、IT)の企業も増えています。
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Qタイには日本人がどの位の数、住んでいるの?
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A
外務省「海外在留邦人数調査統計」では、2023年19月現時点で、タイの在留邦人(長期滞在者)は72,308人と発表されています。
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Qタイは親日国?
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A
親日といえるでしょう。第二次世界大戦後は積極的な経済協力を通じて両国の関係が修復され、友好的な関係を築いてきました。日本の技術援助やインフラ整備への貢献は、タイの産業発展に大きな影響を与えています。また、日本製品や日本文化への憧れも強く、アニメ、漫画、音楽、ファッションなどがタイの若者を中心に広く受け入れられています。日本はタイの経済復興と発展にも協力しており、ODA(政府開発援助)などの支援も積極的に提供してきました。
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Qタイの公用語は?英語は通じる?
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A
タイの公用語はタイ語です。バンコクでは観光地や高級ショッピングモール、国際企業などでは基本的な英語が通じますが、市場や地元の食堂、タクシー運転手などとのコミュニケーションは難しいでしょう。特に地方に行くと英語を話せる人はさらに少なくなります。日常生活を快適に過ごすためには、挨拶や数字、基本的な買い物フレーズなど、最低限のタイ語を覚えておくと便利です。スマホの翻訳アプリも役立つでしょう。
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Qタイの治安って良いの?
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A
タイの治安は東南アジアの中では比較的良好ですが、バンコクでは観光客向けのスリや置き引き、ぼったくりタクシーなどの軽犯罪が主で、凶悪犯罪に巻き込まれる確率は低いです。 アパートやコンドミニアムは警備員がいる物件が多く、住居内の安全は確保されています。基本的な防犯意識を持っていれば、バンコクでの生活は十分安全に楽しめます。
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Qタイの祝日はどのくらいあるの?
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A
日本と同程度か1~2日多い程度で、2025年は土日以外の祝日が23日程あります。
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Qタイの大気汚染って大丈夫?
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A
東南アジアの先進都市の中では比較的酷くはありませんが、バンコクの大気汚染は、特に乾季(12月〜4月頃)には危険レベルに達することがあります。PM2.5の数値が日本の4倍以上になる日も珍しくなく、健康への影響が懸念されます。原因は自動車の排気ガス、工場からの排煙、周辺国や地方での野焼きなど複合的です。
②タイ転職活動ノウハウ(転職しやすい時期・方法は?)
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Q人材紹介会社を利用するメリットは?
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A
人材紹介会社は業界や転職市場に詳しく、あなたのキャリアプランに合った求人情報を提案してくれたりします。採用企業とあなた両方の気持ちを汲み取りながら、転職をサポートしてくれることでしょう。キャリアコンサルタントによっては、今は転職すべきでないと率直にアドバイスされることもあります。
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Q人材紹介会社ではなく、直接企業の案件に応募するメリットは?
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A
企業と直接やり取りできるため、情報の正確性やコミュニケーションの円滑さが期待できます。また、採用する企業としては採用手数料などのコストが人材会社を利用するより抑えられるため、採用の意思決定がしやすくなる場合もあるようです。
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Q面接はどのような流れで行うのか教えて
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A
各社次第となりますが、一回目の面接はオンライン面接が多いようです。面接ツールとしてZOOM、Google Meet、Microsoftが使用されるケースが多いです。面接直前に慌てることがないよう、事前にツールが使えるか、確認しておきましょう。
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Q面接で重視されるポイントについて教えて
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A
なぜタイなのか、答えられるようにしておきましょう。「海外で働きたい」という漠然とした理由だけでは通用しないでしょう。タイで働きたい具体的な理由や、明確なビジョンを持っていることが重要です。
長期的なキャリアビジョンを持ち、どのように活躍したいか、面接で上手に表現することが求められます。一人で考えるのが大変だと感じたら、ぜひプロのキャリアコンサルタントに相談してみるといいでしょう。 -
Qハイキャリア向けの求人情報をどこで見つけられる?
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A
タイスカウトでは高年収の案件や非公開求人も多く取扱っています。また、あなたに合った求人をヘッドハンターから提案してもらうこともあります。ぜひ会員登録してチェックしてみてください。
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Qタイでの面接時に注意すべきポイントは?
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A
清潔感のある服装、時間厳守を心がけましょう。「タイでは時間ルーズだから」と考えがちの日本人もいるようですが、敢えてタイで日本人を採用する企業からは、日本人としての時間厳守・マナー・丁寧な仕事を求められることが常です。オンラインの場合は2時間の時差に気を付けつつ、事前にオンラインツールが問題なく使えるか確認しておきましょう。
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Q面接での逆質問の仕方について教えて
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A
面接における逆質問は、あなたの意欲や理解度を示す重要な機会です。バンコクで働く日本人向けには、「タイ人スタッフとのコミュニケーション方法」「日本本社との連携体制」「現地での意思決定権の範囲」などを質問すると良いでしょう。質問する際は、調査不足と思われないよう、会社のウェブサイトで確認できる基本情報については避け、実務に直結する内容を選ぶと好印象を与えられるでしょう。
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Q面接は英語で行われる?日本語だけではダメ?
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A
日系企業においては、基本的には日本語での面接となります。外資系やローカル企業では英語で行われるケースも多いです。
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Q内定から入社までの流れについて教えて
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A
オファーを受けた後は大体1週間以内にそのオファーを承諾するか否かをご回答いただくケースが多いでしょう。内定承諾後は、ビザ及び労働許可証の手続きを経て、ご入社いただきます。ご入社までの期間はビザの発給状況にもよりますが、内定承諾後、およそ1~4ヶ月程度となります。
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Q求人企業へ応募する時期の目安を教えて
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A
条件の良い求人に出会うためにも、早めの情報収集や行動をおすすめしています。日本や海外からタイ渡航して転職する場合は4ヶ月~半年前からの応募をお勧めしています。海外勤務の場合は選考期間が長引くこともあれば、渡航準備も時間がかかりますので、ぜひ早目にタイスカウトに登録して情報収集してください。
③タイへの渡航準備・手続き(労働許可書・ワークパミットの取得)
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Q採用が決定した後の渡航準備は?
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A
タイへの転職が決まったら、渡航に向けて準備をしましょう。労働許可書の手配、住居の確保、便利アプリの導入、準備のスケジュール作り、荷づくり、文化と言語の学習などが必要です。他、一部の会社では健康診断が求められるかもしれません。全ての準備を整え、タイでの新生活を無事にスタートさせるために、計画的かつ着実に進めるようにしましょう。
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Q労働許可書(ワークパミット)を取得するためには?
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A
「4年制大学卒業以上の学歴証明書」「パスポート(残存期間6ヶ月以上)」「無犯罪証明書」「健康診断書」の4点提出は求められるかと思いますが、詳しくは採用企業のアドバイスや転職サポートをしてくれている人材紹介会社などに聞いて準備するといいでしょう。
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Q日本の住民票や国民健康保険はどうすればいい?
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A
1年以上の長期滞在の場合、市役所に海外転出届を出し、住民票を抜いて非居住者になる必要があります。これにより、自動的に国民健康保険からも脱退します。
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Q日本の住民税について教えて
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A
1月1日時点で住民票がない場合、その年の住民税は6月1日以降免除されます。年末年始の渡航が計画されているなら、年末に渡航すれば若干節税には繋がるかもしれません。
④タイ生活の疑問(押さえておきたいポイントは?)
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Qタイの交通事情について教えて
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A
バンコクの交通事情は「便利だが混雑」が特徴です。都市部では公共交通機関が発達していますが、ラッシュ時は極めて混雑します。 【公共交通機関】…BTSスカイトレインとMRTが都心を網羅し、渋滞を回避できる最適な移動手段です。料金は距離に応じて16~59バーツ程度。朝7:00~9:00と夕方17:00~19:00は車内が非常に混雑します。 【タクシー】…メーター制で初乗り35バーツから。便利ですが、ラッシュ時は乗車拒否や遠回りなどのトラブルも。配車アプリ「Grab」を使えば安心です。 【バイクタクシー】…渋滞時に重宝する移動手段。短距離なら20~100バーツ程度。スピードが出るため安全面には注意が必要です。 【バス】…市内を網羅する路線バスは7~24バーツと格安ですが、路線が複雑で冷房のない車両もあります。 【自家用車】…渋滞と駐車場不足が深刻で、初心者には推奨できません。都心部では公共交通機関の活用が賢明です。
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Qタイで子育てはしやすい?
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A
街中の皆が子どもに優しいです。高級な飲食店でも子どもが騒いだからといって冷たい目線を感じることはありません。